- 2024年10月6日
「宵」に息づく、カクテルの新哲学「AVG」
「宵」のカクテルは、ミクソロジーディレクターのマリオ ラ ピエトラ氏によってプロデュースされています。彼は、カクテルを最初から完璧な形として捉えるのではなく、洗練された構成を起点に、わずかな調整と意図的な変化によって味を磨き上げていくという「Accidental Variations of Greatness(AVG)」の思想を提唱しています。
例えば、世界中で愛されるクラシックカクテル『オールドファッションド』。これを「宵」では、甘味を味噌キャラメルへと委ね、発酵や穀物由来のニュアンスを忍ばせた『O.G.O.F.』へと昇華させました。これはまさに、原型からあえて少し“逸らす”ことで、一杯に新たな生命を吹き込む試みです。
このアプローチの背景には、日本の「侘び寂び」精神が深く関わっています。不完全さや移ろい、未完の美を受け入れながら、ささやかな揺らぎや静かな緊張感に美しさを見出す価値観。カクテルには、圧倒的な精度を土台にしながらも、あえて計算された「余白」が残され、端正でありながら生きた表情が与えられています。これは、単なるドリンクではなく、料理や空間、会話と自然に呼応し、食と酒が織りなす奥行きのある体験へと導くことを目指しているのです。

日本の記憶を再構築するカクテルコレクション
「宵」では、日本の原風景や親しみのある味覚を「AVG」の思想になぞらえ、5つのカテゴリーで表現しています。クラシックの枠を超え、緻密な計算によって新たな生命が吹き込まれたカクテルをぜひお楽しみください。
AVG #1 – Aperitif・Vermouth・Grains
- Radonis(ラドニス)

ピーナッツバター風味のメスカルをベースに、フィノシェリー、ベルモット、樽熟成梅酒、ブラックカラント、コールドブリューコーヒーを合わせた、複層的な味わい。スモーキーさ、香ばしさ、果実味、苦味が静かに重なり、食後のひとときにもおすすめです。
AVG #2 – Agave・Vodka・Gin
- Japanese Loafer(ジャパニーズ ローファー)

ミドリ(メロンリキュール)、イタリカス(ベルガモットリキュール)、季の美 京都ドライジン、ゆず酒を合わせた、香りを楽しむカクテル。柑橘の爽やかさとハーバルな余韻が穏やかに続き、軽やかでありながら印象的な味わいです。
AVG #3 – Aroma・Velocity・Garnish
- Margaruta(マルガルータ)

アルトス プラタ テキーラに、ルー(ヘンルーダ)を漬け込んだグラッパ、シトラス、レモンシャーベット、山椒を組み合わせたカクテル。マルガリータを思わせる構成に、日本的なスパイス感と繊細な苦味が重なり、シャープで立体的な味わいを生み出しています。
AVG #4 – Acid・Volume・Grain
- O.G.O.F(オージーオーエフ)

焦がしバター風味のライウイスキー「ミクターズ」に、パイナップルラム、味噌キャラメル、バナナウォーターを合わせたカクテル。クラシックな構造をベースにしながら、発酵や穀物由来のニュアンスを加えることで、親しみやすさと複雑さが共存する一杯に仕上げています。
AVG #5 – Alcohol-Free・Vector・Gravity
- Leaf(リーフ) / アルコールフリー

きゅうり、マスカットグレープビネガー、シークワーサー、七味を使用したノンアルコールカクテル。「宵」では、アルコールフリーカクテルを“代替品”としてではなく、独立した一杯として位置づけています。酸味、香り、余韻の構成を丁寧に設計し、アルコールの有無に関わらず完成度の高い体験を提供します。
これらのカクテルは、どれもあなたの日常に新たな彩りを加えてくれることでしょう🌈。
カクテルと響き合う、気鋭の板前が紡ぐ和の味わい
「宵」で楽しめるのは、カクテルだけではありません。酒と食が互いを引き立て合い、五感で季節の移ろいを感じる本格的な和の味わいも堪能できます。京都の地で育まれた食材を厳選し、日本の食文化が大切にしてきた「走り」、「旬」、「名残」という繊細な時の流れをひと皿へと映し出しています。
この夏は、京都大原の赤紫蘇を丁寧に漬け込んだ爽やかな冷やしトマトや、京都の夏の風物詩である鱧に青ネギを合わせた鱧の難波巻き天麩羅など、京都の涼を感じさせる品々がアラカルトで用意されています。洗練されたカクテルたちの静かな揺らぎに自然と呼応する、情緒豊かな夏の味わいをぜひご体験ください。

バー&ナイトダイニング「宵」概要
「宵」は、季節の食材を取り入れた和食も楽しめるバー&ナイトダイニングです。板前によるおまかせ料理と、料理に寄り添う繊細なドリンクを通して、食と酒が織りなす奥行きある時間を提供します。かつて小学校として親しまれていた建物の記憶を受け継ぎ、どこか懐かしさを感じる空間で、京都の夜をゆったりとお楽しみいただけます。

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席数: 46席(カウンター10席)
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営業時間: 17:30~24:00(L.O. 23:30)
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定休日: 火曜日、水曜日
カペラ京都について
2026年3月22日に開業したカペラ京都は、京都・祇園にほど近い花街・宮川町に位置しています。鴨川まで徒歩圏内、800年の歴史を誇る禅寺・建仁寺を正面に臨む、京都でも屈指の希少な立地を誇ります。隈研吾建築都市設計事務所が手掛けた建築は、伝統的な町家建築を現代的に再解釈した低層の造りとし、祇園の街並みに調和しながら、土地の記憶と新たな美意識を融合させています。

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住所: 京都府京都市東山区小松町130
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電話番号: 075-541-8877
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客室数: 全89室(内スイート29室)
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付帯施設: シグネチャーレストラン、バー&和食レストラン、フレンチブラッスリー、ペストリーブティック、スパ、宴会場
カペラホテルグループは、卓越したホスピタリティを芸術性と継承の精神をもって高め続けています。世界的に高い評価を受ける同グループは、人と土地への敬意を礎に、象徴的なホスピタリティを築いています。カペラホテルズ&リゾーツは、ホスピタリティというクラフトの本質を体現するラグジュアリーブランドとして、その土地の歴史を受け継ぐ守り手となり、旅の本質を照らし出す体験を提供しています。
関連リンク
カペラ京都「宵」で提供されるカクテルは、単なる飲み物ではありません。それは、日本の美意識と世界のミクソロジーが融合した、一杯の芸術作品です。この特別な場所で、心に残る京都の夜を体験し、新たな発見と感動を味わってみませんか? きっと、あなたの日常に素晴らしいインスピレーションを与えてくれることでしょう🌃✨。