- 2026年3月18日
カクテルが紡ぐ「一日の旅路」:大会テーマと審査の舞台裏
「ジファール ウエスト カップ」は、1997年から2年ごとに開催され、今回で29年目を迎える歴史ある国際カクテルコンペティションです。今回の日本予選には、国内約110名もの応募者の中から厳選された10名のファイナリストが参加しました。
大会のテーマは「SIP THE MOMENTS CRAFT YOUR JOURNEY -FROM SUNRISE TO MOONLIGHT-」。これは、ドリンククリエイターがゲストと共有する「一日の旅路」における「飲用シーン」や「瞬間」を、2つのドリンクで表現するという奥深いものでした。それぞれのカクテルが異なる時間帯やムードを映し出しつつも、味わい、ストーリー、プレゼンテーションを通じて一体となることが求められました。
また、本大会ではバーとコーヒーのクラフトが交差する、新たなドリンク体験にも焦点が当てられています。審査は「ミクソロジーはアート」というジファールならではの視点で行われ、カクテルを作る技術はもちろん、クリエイティビティ、ストーリーテリング、ジファール製品の表現力、そしてカクテルの魅力やビジュアルなど、多角的に評価されました。単なる技術だけでなく、一杯に込める「想い」が問われる、まさに芸術性の高い舞台だったと言えるでしょう。

優勝は志賀陽介氏! 奈良の発酵文化が世界へ羽ばたく
見事優勝に輝いたのは、奈良県「THE SAILING BAR」の志賀陽介氏。彼の作品は、フランス語で「朝」を意味する「Aube」と、「夜」を意味する「Nuit」の2つのカクテルでした。
「Aube」では、地元奈良がルーツとされる日本古来の発酵文化に着目。ジファールの「マント・パスティーユ」を軸に日本酒を組み合わせ、奈良の風のような爽やかな香りを表現。さらに「ホワイトカカオ」が夜への期待を添え、大和橘がアクセントとなる一杯に。そして「Nuit」は、発酵の旅の終着点としてフランスの夜のパブで楽しむ食後の一杯をイメージ。「クレーム・ド・カシス」や「ホワイトカカオ」にコニャック、チョコレート、コーヒーのフォームを加え、香りと余韻が幾重にも深まるような表現をしました。

志賀氏はコメントで、「カクテルにはその瞬間を永遠にする力がある」という熱い想いを語りました。この言葉は、バーテンダーとしてお客様に最高の体験を提供することの重要性、そして一杯のカクテルが持つ計り知れない価値を教えてくれます。日々のサービスや商品開発においても、お客様の心に残る「瞬間」をどう創造するか。彼の哲学は、私たち自身のビジネスや活動にも大きなヒントを与えてくれるでしょう。世界での活躍、本当に楽しみですね!🌍


2位・3位のファイナリストたちも、情熱溢れる一杯を披露!
2位:藤倉 正法氏(Bar×Bar×Bar WATARASE・栃木県)
藤倉氏は、コンペティションを「引退試合」と考えていたそうですが、これまでの練習の成果を存分に発揮し、自身が目指した味わいを形にできたことに満足感を示しました。彼のカクテル「Japonês Garantido(ジャポネス・ガランチード)」と「Véraison (ヴェレゾン)」は、1908年にブラジルへ渡った日本人移民の物語と、彼らの努力によって発展したバナナ産業、そしてジファールの「バナーヌ・デュ・ブラジル」へとつながるストーリーがテーマ。日本人の誠実さと勤勉さが世界で評価されてきたことを伝えたい、という彼の情熱が詰まった一杯でした。歴史と文化をカクテルで表現する、そのクリエイティビティに感銘を受けますね。

3位:谷口 翔紀氏(Rigo SPANISH ITALIAN・東京都)
谷口氏は、レストランバーテンダーとしての日頃のお客様へのおもてなしを、カクテルで表現することを目指しました。子供からご年配の方まで、幅広いお客様を「どうやって喜ばせよう」「どう笑わせよう」と考える彼のサービス精神は、まさにホスピタリティの真髄。今回のカクテル「Los」と「Anul」では、ジファールの「バナーヌ・デュ・ブラジル」や「ライチ」を使用し、そのリアルな果実感を最大限に活かしました。アジア原産の代表的な二つのフルーツを世界に広げるという彼の挑戦は、多くの人に共感と喜びを与えたことでしょう。お客様を大切にする気持ちが、素晴らしいカクテルを生み出す原動力なのですね。

世界への期待と「日本らしさ」の追求
ジファール社 Asia Pacific Commercial Directorのビンセント・ニコル氏は、参加者への感謝と共に、テーマである「ふたつのドリンクでひとつのストーリーを繋ぎ、特別な体験をお客様に届ける」ことの重要性を強調しました。そして、日本代表の志賀氏に対し、マニラで開催されるアジア太平洋・ファイナル、そしてその先のワールド・ファイナルでの活躍に大きな期待を寄せました。
「日本らしさ」「おもてなし」といった、日本ならではの強みを前面に出して挑戦してほしい、というメッセージは、私たち日本人にとって誇りであり、同時に大きなエールです。世界レベルの舞台で、日本の文化やホスピタリティがどのように表現されるのか、今から楽しみでなりませんね!🇯🇵
「ジファール ウエスト カップ」とは?
「ジファール ウエスト カップ」は、141年の歴史を誇るフランスのリキュール&シロップメーカー「ジファール(Giffard)」が、1997年から2年おきに開催している国際カクテルコンペティションです。世界85カ国以上で愛されるジファールの製品を使い、現代的なカクテルのクリエーションを競います。
この大会は、カクテル・クリエーションにおける「芸術性」に特に焦点を当てており、ジファールの世界を広めるだけでなく、ドリンククリエイターのコミュニティ支援や、バー業界の交流を深めることをミッションとしています。まさに、バーテンダーたちの技術と情熱が交差する、夢の舞台なのです。
公式サイトで詳細をチェックしてみてくださいね!

ジファール(Giffard)について
1885年にフランス・アンジェで創業したジファールは、141年以上にわたり「メイド・イン・フランス」にこだわり、素材選びから製造まで一貫して行う高品質なリキュールとシロップを作り続けています。そのモットーは「味こそがアート」。ジファール家5世代に受け継がれるその味わいは、世界85カ国のトップバーで選ばれ、バーテンダーコミュニティと共に常に新しいトレンドを発信しています。
彼らの製品は、バーテンダーの皆さんのクリエイティビティを無限に広げる最高のパートナーと言えるでしょう。質の高い素材と伝統に裏打ちされた味わいは、一杯のカクテルに深みと個性を与えてくれます。

ジファールの世界をもっと知りたい方は、ぜひ公式サイトやインスタグラムをチェックしてみてくださいね!
未来へ向かうあなたへ:挑戦の価値を信じて
今回の「ジファール ウエスト カップ 2026 ジャパン・ファイナル」は、単なるカクテルの技術を競う場ではありませんでした。そこには、バーテンダー一人ひとりの情熱、お客様への想い、そしてカクテルを通して伝えたいストーリーが詰まっていました。
優勝した志賀陽介氏のように、自身のルーツや文化を大切にし、それをクリエイティブな表現に昇華させること。藤倉正法氏のように、歴史を紐解き、一杯に深いメッセージを込めること。そして谷口翔紀氏のように、日頃のお客様へのおもてなしの心を最大限に発揮すること。
彼らの姿は、私たちに「挑戦することの素晴らしさ」と「情熱を持って取り組むことの価値」を教えてくれます。どんな分野であっても、自分の信じる道を突き進み、お客様や仲間、そして自分自身に喜びと感動を届けること。それが、きっとあなたの未来を切り拓く力になるはずです。さあ、あなたも自分だけの「一杯」を創造する旅に出てみませんか?応援しています!🚀