- 2026年4月30日
「川六モデル」とは? 危機を乗り越える経営の羅針盤
「DXセレクション」は、DXに積極的に取り組み、ビジネスモデルの変革や生産性向上で顕著な成果を上げた企業を発掘・発信する、経済産業省の重要な事業です。その中で川六グループが選ばれたのは、「優しさとテクノロジーで地方都市ホテルの新しいスタンダードを創る」というビジョンを掲げ、全社を挙げてDXを推進してきた結果に他なりません。
既存店を「DX実証フィールド」と位置づけ、経理業務の自動化や生成AI(RAG)活用といった高生産性ノウハウを「川六モデル」としてパッケージ化。
このモデルを経営不振の地方都市ホテルへ即座に実装することで、わずか3ヶ月での黒字化という「高速事業再生」を実現しています。これは、労働人口が減少する地方経済において、持続可能な新しいモデルを構築する画期的な取り組みとして高く評価されました。
「川六モデル」には、二つの大きな軸があります。

一つは「人の好循環」を回すこと。そしてもう一つが、DX推進が中核を担う「仕組みの好循環」を回すこと。この両輪が、ホテルを再生へと導く鍵なのです。
驚きの効率化!DXで変わるバックヤード業務
「DXなんて、うちには関係ない」と思っていませんか? 川六グループの事例を聞けば、きっと考えが変わるはずです。
例えば、経理業務。通帳入出金から給与管理、請求書管理まで、経理に関わるあらゆる業務をシステムで一元化し、自動連携を実現しています。その結果、売上30億円規模のグループでありながら、経理担当はパート社員1名に集約!しかも、その働き方は「週3日・完全在宅勤務」というから驚きを隠せません。🏠💻
属人的で複雑だった経理処理を仕組みとして整理し直したことで、少人数・短時間でも業務が回る体制が確立されました。これにより削減できた人件費は、現場スタッフの待遇改善や次の設備投資に回すことができ、さらなる好循環を生み出しているのです。これぞ、DXの真骨頂と言えるでしょう。
AIが現場を支える!「KAWARAG」で実現するAX
川六グループの取り組みはDXに留まりません。2023年からは、AIを経営戦略の核に据える「AX(AIトランスフォーメーション)」にも着手しています。
その柱となるのが、独自の「KAWARAG」(川六のRAG)の構築です。一般的な生成AIがインターネット上の情報を参照するのに対し、KAWARAGはあらかじめ登録した自社データを検索・参照して回答を生成する仕組み。これにより、社内に蓄積されたノウハウや現場の声を、社員なら誰でもすぐに活用できるようになりました。
特筆すべきは、過去のトラブル対応データを読み込ませた「支配人AI」の存在です。これにより、支配人や副支配人は24時間365日の緊急対応から解放され、現場スタッフの心理的安全性も高まるという、素晴らしい効果が生まれています。AIが人の働き方まで変える、まさに未来のホテルの姿がここにありますね!

川六グループの歩み:老舗旅館からホテル再生のプロへ
川六グループの歴史は古く、1877年創業の老舗旅館として、皇族御用達を賜り、多くの著名作家にも愛されてきました。2002年に宿泊特化型ビジネスホテルへ業態変更して以降、2011年からはホテルの再生事業を本格化させています。
現在、グループの総客室数は1,265室。楽天トラベルアワードを2012年から14年連続受賞中という実績は、その質の高さを物語っています。中でも「ホテル川六エルステージ高松」は、Hotel & Ryokan of the Year 2025で全国総合4位(ビジネスホテル最上位)に輝くほどです。
2023年6月には、経済産業省が定める「DX認定事業者」として宿泊業で全国2番目に認定を取得。「全国ワークスタイル変革大賞2025」ではITコーディネータ協会会長賞とFun&Creative賞をW受賞するなど、その革新性は各方面から高く評価されています。業績不振のビジネスホテルの再生を得意とし、中四国、九州に出店を加速する川六グループの勢いは、とどまるところを知りません。
あなたのビジネスも「ピカピカ」に!成功の秘訣が詰まった一冊
この驚くべき「川六モデル」の全貌は、株式会社川六代表取締役である宝田圭一氏の著書『どんなピンチも乗り越え、成長を続ける 地域でいちばんピカピカなホテルのすごい仕組み』で初めて明かされています。📚

この本では、稼働率37%だったホテルをわずか4ヶ月で92%に引き上げた秘訣や、業界では異例の年末年始10日間休館といった、従業員満足を起点に顧客満足を高める独自の仕組みが紹介されています。サービス業や店舗ビジネスに携わるすべての方にとって、きっと大きなヒントとなる一冊でしょう。
ぜひ、手に取って「川六モデル」の真髄に触れてみてください。

宝田圭一氏プロフィール:1962年神戸市生まれ。香川大学経済学部卒業後、製薬会社勤務を経て、1989年川六に入社。2000年に代表取締役に就任し、2011年以降はホテルの再生事業を本格化。数々のホテルを再生し、グループの客室数は四国一を誇ります。
川六グループの挑戦は、DXやAI活用に踏み出したいと考えるすべての経営者にとって、希望の光となるはずです。あなたのビジネスも、この「川六モデル」からヒントを得て、きっと輝き出すことでしょう!💪✨